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不動産売却した年の固定資産税は誰が払う?日割り精算の考え方も解説

売却

税金、経費

2026.04.09

不動産売却した年の固定資産税は誰が払う?日割り精算の考え方も解説

2026.04.09

不動産売却した年の固定資産税は誰が払う?日割り精算の考え方も解説売買の窓口】

不動産を売却するとき、「売った年の固定資産税は誰が払うの?」と疑問に思う方は少なくありません。

結論からいうと、固定資産税の納税義務者は、その年の1月1日時点の所有者です。

年の途中で不動産を売却した場合でも、その年の固定資産税を自治体に納める義務があるのは、原則として1月1日時点の所有者である売主です。

ただし、不動産売買の実務では、売主が1年分をすべて負担するとは限りません。

実際には、引き渡し日を基準に売主と買主で日割り精算するケースが一般的です。

つまり「法律上は誰が払うのか」と「実際に誰がどこまで負担するのか」は分けて考える必要があります。

この記事では、不動産売却した年の固定資産税の支払いルール、日割り精算の考え方、起算日の注意点、都市計画税との違い、確定申告の必要性までわかりやすく解説します。


不動産売却をした年の固定資産税は誰が払う?


不動産を売却すると、「引き渡し後の固定資産税まで自分が払うのか」「買主に請求されるのか」など、税金の扱いが気になるものです。

まずは、固定資産税の基本ルールから整理しておきましょう。


納税義務者は1月1日時点の所有者

固定資産税は、土地・家屋などの固定資産に対して毎年課税される地方税です。

納税義務者となるのは、その年の1月1日(賦課期日)時点でその不動産を所有している人です。

土地や家屋であれば、原則として不動産登記簿などに所有者として登記・登録されている人が対象になります。

たとえば6月に家を売却した場合でも、その年の固定資産税を法律上納める義務があるのは、1月1日時点の所有者である売主です。

年の途中で所有権が移転しても、その年の納税義務者が買主へ切り替わるわけではありません。


年の途中で売却しても税金の請求先は変わらない

不動産を売却した後に、売主あてに固定資産税の納税通知書が届くと、「もう所有していないのになぜ?」と驚くことがあります。

しかし、これは珍しいことではありません。

固定資産税は、その年の1月1日時点の所有者に対して課税されるため、売却後であっても、その年の納税通知書は原則として売主に届きます。


売主と買主で日割り精算するのが一般的

法律上は売主が納税義務者になりますが、実際の不動産売買では、固定資産税の負担を売主だけがすべて背負うとは限りません。

ここで関係してくるのが、売買実務でよく行われる「日割り精算」です。


・日割り精算とは

法律上、その年の固定資産税は売主が納めることになります。

しかし、不動産売買の実務では、固定資産税を所有期間に応じて売主と買主で按分するのが一般的です。これを日割り精算といいます。

不動産を売却した日以降は、買主がその不動産を利用・所有することになるため、売主だけが1年分の税額を実質的にすべて負担するのは不公平と考えられるからです。

そこで、引き渡し日を境にして、その年の固定資産税相当額を売主と買主で分けるという考え方が広く用いられています。

これは法律で一律に義務づけられた制度ではありませんが、不動産取引の実務ではごく一般的な方法です。


・日割り精算の考え方

日割り精算では、通常、その年の固定資産税額をベースに1日あたりの金額を算出し、引き渡し日までを売主、引き渡し日以降を買主の負担として計算します。

たとえば、固定資産税と都市計画税の合計額が12万円で、引き渡し日が6月30日だった場合を考えてみましょう。

年税額を365日で割ると、1日あたりの負担額がわかります。

そのうえで、売主の負担日数と買主の負担日数を掛けて、それぞれの負担額を算出します。


実際の計算方法は仲介会社や契約条件によって多少異なりますが、基本的な考え方は共通しています。

重要なのは、自治体に対する納税義務そのものが買主へ移るわけではなく、あくまで当事者間で精算しているだけという点です。


・「誰が納めるか」と「誰が負担するか」は別

固定資産税については、「誰が自治体に納めるのか」と「最終的に誰がいくら負担するのか」を分けて考える必要があります。

自治体に対する納税義務者: 1月1日時点の所有者

売買契約上の実質負担者: 売主と買主で按分

そのため、売主が納税通知書に基づいて税額を納め、その後、買主が自分の負担分を売主へ支払うという形になることもあります。

契約書や精算明細書を見れば、固定資産税等の精算額がどのように計算されているか確認できるため、署名前に必ず内容を確認しておきましょう。


固定資産税の日割り精算で注意したい「起算日」

・起算日によって精算額が変わる

日割り精算では、「どの日を起点に1年分を計算するか」という起算日が重要です。 

1月1日を起算日にする方法と、4月1日を起算日にする方法がよく用いられます。

起算日が違うと、売主と買主の負担額も変わります。

どちらの方式を採用するかは法令で一律に決まっているわけではなく、地域の慣行や不動産会社の実務、売買契約の内容によって異なります。


【1月1日を起算日にする場合】

1月1日を起算日にする場合は、その年の暦年ベースで計算します。

売主負担: 1月1日から引き渡し日まで 

買主負担: 引き渡し日以降から12月31日まで 

固定資産税の納税義務者が1月1日時点の所有者であることと考え方がそろっているため、読者にとって理解しやすい方式です。

固定資産税自体も毎年1月1日現在の所有者に課税されます。


【4月1日を起算日にする場合】

4月1日を起算日にする場合は、自治体から納税通知書が発送される時期や年度感覚に合わせて精算するイメージです。

この方式では、一般に次のように考えます。

売主負担: 4月1日から引き渡し日まで 

買主負担: 引き渡し日以降から翌年3月31日まで 

実際、固定資産税・都市計画税の納税通知書は春以降に発送され、年税額が通知される運用が一般的です。


・地域や不動産会社によって慣行が異なる

よく「関東では1月1日起算、関西では4月1日起算」といわれますが、これは法律上の決まりではなく、あくまで実務上の傾向です。

大切なのは、最終的には契約書の内容が基準になるという点です。

売買契約を結ぶ際には、少なくとも次の点を確認しておくと安心です。

・起算日はいつか

・引き渡し日当日は売主負担か買主負担か

・固定資産税だけでなく都市計画税も精算対象か

・精算金の支払時期はいつか

ここを曖昧にしたまま契約すると、後で「思っていた金額と違う」とトラブルになることがあります。


翌年から固定資産税を払うのは買主

売却した年の固定資産税は原則として売主が納税義務者ですが、翌年以降は1月1日時点の所有者である買主が納税義務者になります。

つまり、売買後の翌年1月1日に所有者が買主へ変わっていれば、その翌年度からの固定資産税は買主が納めることになります。

たとえば、2026年6月に不動産を売却した場合、

2026年度の固定資産税: 売主が納税義務者 

2027年度の固定資産税: 買主が納税義務者

という整理になります。

固定資産税は売却日ではなく、毎年1月1日時点の所有者で判断されるのがポイントです。


そもそも固定資産税とは?

・土地や建物にかかる地方税

固定資産税とは、土地・家屋・償却資産を対象として、市町村が課税する地方税です。

土地や建物を所有している人にとっては、毎年支払う代表的な税金のひとつといえます。

納税義務者は毎年1月1日現在の所有者です。


・固定資産税の計算方法

固定資産税は、一般に課税標準額 × 税率で計算されます。

税率は標準で1.4%です。

計算式は次のとおりです。

固定資産税 = 課税標準額 × 1.4% 

なお、評価額や課税標準額は自治体が決定し、これに基づいて税額が算出されます。

納税通知書には、課税標準額や税額などが記載されています。


都市計画税との違い

都市計画税は市街化区域内の土地・家屋にかかる税金

不動産売却では、固定資産税だけでなく都市計画税もあわせて確認しておきましょう。

都市計画税は、都市計画事業や土地区画整理事業などの費用に充てるために課税される地方税で、主に市街化区域内の土地・家屋が対象です。

そのため、売買時の精算でも、固定資産税単独ではなく「固定資産税・都市計画税」としてまとめて調整されることがよくあります。


都市計画税の税率

都市計画税は、一般に課税標準額 × 0.3%で計算されます。

つまり、不動産売却時に精算対象となる金額は、固定資産税だけではなく、都市計画税を含めた合計額になる可能性があります。

精算書を見るときは、「固定資産税等」という表記になっていないかも確認しておくとよいでしょう。


不動産売却後は固定資産税とは別に確定申告が必要な場合がある

不動産を売却した場合、注意すべき税金は固定資産税だけではありません。

売却によって利益が出た場合、その利益は譲渡所得として扱われ、原則として確定申告が必要です。

不動産の売却益は、単に売却価格そのものではなく、取得費や譲渡費用を差し引いたうえで計算します。

一般的には、次のような考え方になります。

譲渡所得 = 譲渡価額 −(取得費 + 譲渡費用)


譲渡所得が発生した場合は、売却した年の翌年に確定申告を行い、所得税や復興特別所得税などを申告・納付する必要があります。

また、売却した不動産がマイホームである場合には、一定の要件を満たすことで特例が使える場合もあります。

たとえば、居住用財産に関する特例が適用できるケースもあるため、売却後の税務まで視野に入れて確認しておくことが大切です。

「固定資産税の精算だけ終われば安心」と思いがちですが、不動産売却では翌年の確定申告まで含めて考えておくと安心です。


不動産売却時に固定資産税で確認しておきたいポイント

不動産売却で固定資産税のトラブルを防ぐには、契約前に確認しておきたい項目があります。

日割り精算は実務上の取り扱いであるため、内容を理解しないまま進めると行き違いが起こりやすくなります。

契約前には、次の点を確認しておきましょう。

・その年の固定資産税・都市計画税の年税額

・納税義務者が誰か

・日割り精算を行うかどうか

・起算日は1月1日か4月1日か

・引き渡し日当日の扱い

・精算金の支払い時期

・契約書や精算明細書への記載内容


仲介会社が作成する精算書に任せきりにせず、自分でも内容を確認しておくことが大切です。

特に、起算日と負担区分を理解していないと、「聞いていた話と違う」と感じやすくなります。

不明点があれば契約前に確認し、あとから疑問が残らないようにしておきましょう。


まとめ

不動産売却した年の固定資産税は、その年の1月1日時点の所有者が払うのが原則です。

年の途中で売却しても、法律上の納税義務者は変わらず、自治体からの納税通知書も原則としてその人に届きます。

ただし、実際の不動産売買では、売主と買主の間で日割り精算を行うことが一般的です。

引き渡し日や起算日の設定によって負担額が変わるため、契約書や精算書の内容は必ず確認しておきましょう。

また、不動産売却後は、固定資産税だけでなく譲渡所得の確定申告が必要になる場合もあります。税金の扱いは誤解しやすいため、不安がある場合は不動産会社や税理士などの専門家に相談しながら進めると安心です。

不動産の売買でお困りの方は、売買の窓口までお気軽にご相談ください。